公営霊園について

公営霊園の基礎知識

地方自治体が運営している霊園のことを公営霊園といいます。
公営霊園の特徴や他の墓地との違いなど、皆さんは公営霊園について詳しくご存じでしょうか?ここでは公営霊園の特徴や、他の墓地との違いについて詳しくご説明いたします。公営霊園に申し込みする前によく理解しておきましょう。

公営霊園の特徴

始めに公営霊園の特徴について解説します。
1)永続性が保証されている
2)費用が安い
3)宗派の制限がない
4)応募資格がある
上記4つの特徴について解説していきます。

1)永続性が保証されている

公営霊園は地方自治体が管理・運営しているので、管理体制や運営が安定しています。お墓を建てるにあたってとても重要な永続性が保証されています。せっかくお墓を建てたのに、その墓地・霊園が無くなってしまったら意味がありません。永続性が保証されている公営霊園は安心感があり人気を集めています。

2)費用が安い

公営霊園のもう一つの大きな特徴は、他の墓地・霊園に比べて永代供養料や管理料が安いことです。永代供養料や管理料、墓石代を合わせて寺院墓地の料金相場が約200万円なのに対し、公営霊園にお墓を建てた場合の料金相場は約100万円~約150万円となっています。都心から離れた場所になると、約50万円程度でお墓を建てられる霊園もあります。その都市や地域によって金額に差はありますが、他の墓地・霊園より安くお墓を建てられるのが公営霊園のメリットです。

3)宗派の制限がない

公営霊園には、基本的に宗教・宗派の制限はありません。仏教やキリスト教など様々な宗教のお墓が建てられています。公的機関は宗教に関与していないので、どの宗教でもお墓を建てることができます。僧侶などの手配までしてくれる霊園も多いですが、まれに宗派に制限がある霊園もあるので、申し込みの際に確認はするようにしてください。公営霊園には色々な宗教・宗派のお墓が建てられているので、墓石の形も様々なものがあります。

4)応募資格がある

その土地や地域によって違いはありますが、公営霊園にお墓を建てる際には応募資格があります。応募資格とされる事項は、申し込み者がその地域に一定期間継続して住んでいるか、一度も納骨していない遺骨を所有しているかなど様々です。競争率の高い公営墓地の審査が通ったとしても、条件を満たしていない場合は無効となってしまいますので、事前によく確認するようにしましょう。

公営霊園の申し込み方法

それでは公営霊園の申し込み方法はどうなっているのでしょうか。公営霊園は昔から利用者が多く人気があるため、区画に空きが出た際に募集されます。人気の公営霊園になると、一度応募が終了してしまったら約3年~約5年近く再応募をしない霊園もあります。人気の高い公営霊園の公募は見逃したくないですよね。ではスムーズに公営霊園に申し込みができるよう3つの点を詳しくご説明いたします。

1)情報の収集方法
2)申し込みに必要なもの
3)墓地の場所や広さを選べるのか
よくご確認いただき、今後公営霊園に申し込みする際の参考にしてください

1)情報の収集方法

まずはどこで公募しているのかを確認する必要があります。先程もご説明しましたとおり公営霊園は人気が高く、区画に空きが出た際に公募されるため、日にちや期間などに決まりがありません。ただ毎年決まった時期に公募している霊園も多くあります。各自治体のホームページや窓口などで情報が公開されていますので、こまめに公募の情報を確認するようにしましょう。自治体の広報に公募の情報が記載されている場合もあります。公募の情報と一緒に申し込み期間なども合わせて確認し、きちんと申し込みが出来るようにしておきましょう。

2)申し込みに必要なもの

公営霊園の申し込みには、申込書以外必要なものはありません。申込書の配布日や場所などは、公募の情報を確認した際一緒に必ずチェックしておきましょう。またインターネットで申し込みが出来る場合もあるので、指定された日時に申込書を取りに行けないという方はホームページを確認してみましょう。

3)墓地の場所や広さを選べるのか

公営霊園の場合空いた区画にお墓を建てるので、ほとんどの霊園で場所や広さは選べません。公募情報には必ず、公募している場所や区画の広さが一緒に掲載されていますので、きちんと確認をしておきましょう。当選したけれど区画が思っていたより狭かった、当選した場所が日影だったということもありますので、公営霊園に申し込みする際にはその点をよく理解しておきましょう。